オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

『Build the life you want』からのメッセージ➁ 幸せは楽しむこと、満足感、目的を持つことの組み合わせから成り立つ。

2024年を始めるにあたって、アーサー・C・ブルックス氏が、アメリカの超有名司会者オプラ・ウィンフリーと共著で出版した本『Build the life you want』(あなたが望む人生を築きなさい)から、私達の人生の指針になるような言葉の数々を紹介したいと思います。
(注)ここで紹介する訳は私の意訳です。

Happiness is a combination of enjoyment, satisfaction, and purpose.
幸せは楽しむこと、満足感、目的を持つことの組み合わせから成り立つ。

ブルックス氏は、私達が幸せな状態でいるためには、楽しむこと、満足感、目的を持つことの3つの要素が重要であると述べています。

注意したいのは「楽しむこと」は享楽的な愉しみとは違うこと。
愉しみPleasureのは、おいしいものを食べるなど生物としての原始的要求を満たす時に感じる感情で、ここでいう「楽しむこと」は交流 communionと自覚consciousnessがポイントになります。例えばおいしい食事を食べただけではPleasureの方の愉しみですが、おいしい食事を家族と一緒に分け合ったということであればEnjoymentの方の楽しみになります。Enjoymentの方の楽しみを持つことは、しばしば時間やエネルギーを費やす必要があります。

「満足感」は何かを成し遂げようと努力してそれを成し遂げた時に感じる感情です。難しい仕事にチャレンジしてやり遂げ昇進した時、満足感を感じるでしょう。「満足感」は努力と何かを犠牲にすること(自分の時間や遊びたいという気持ちなど)を伴います。満足感は何もせずに横に寝転がっていて得られるわけではありません。

「目的をもつこと」は幸せを構成する3つの要素の中でも最も重要なものです。楽しみや満足感がしばらくなくても私達はまあまあ生きていけます。しかし、目的なしに生きていくことは、私達を人生の路頭に迷わせることになります。たとえ困難な局面であっても目的を作り、目的に向かって進んでいくことが、私達に成長の機会を与えます。

「楽しむこと」「満足感」「目的をもつこと」の3要素とも、何もしないで自然に手に入るものではありません。自分の時間や努力やエネルギーを費やした結果得られるものです。そのプロセスが、私達を「幸せな状態」にしてくれるのです。

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