ショーン・エイカー氏はその著書『The Power of Beliefs』の中で人生に充実感や幸福感を感じるためには、7つの信念を持つことが有効だと説明しています。そして、その7つの信念を持つようになるために、自分の考えを変えていくために、エイカー氏は6つの行動を実行するよう推奨しています。
その2つ目が「脳が選択する記憶を変える」です。
私達の信念は過去の経験の記憶がベースになっています。ですから私達が過去のポジティブな記憶に戻ることができれば、脳はそのポジティブな経験に基づき、私達の現在の信念や行動を変えていくはずです。過去のポジティブな出来事、私達を勇気づけるような経験、楽しかったことを思い出すことで、現在の私達の思考に好影響を与えます。
しかし、私達は過去のよい記憶の70%を忘れているのです。それは、たとえ、楽しかったこと、幸福感を覚えたことを書き残しておいたとしても、1カ月もたつと、ポジティブな記憶の7割は消えていたという調査結果があるのです。私達の脳は脅威や恐怖の方をしっかりと、長い間記憶しておくようにできているのです。人類が生存競争を勝ち抜いていくためには、そういう脳の機能が必要だったのです。
ですから、私達が7つの信念のようなポジティブな信念をキープするためには、脳をポジティブな記憶に向けるよう、繰り返し練習する必要があります。意図的に過去のポジティブな出来事を再構築していくのです。
エイカー氏はそのために「メモリー・デロリアン」という行動を推奨しています。
デロリアンは80年代に大ヒットしたアメリカ映画「バック。ツゥー・ザ・フューチャー」に出てきた過去へ旅することができる自動車の名前です。「メモリー・デロリアン」は、自動車ではなく、スマートフォンを活用します。
- 1カ月に1,2度、スマートフォンの中の写真を見て、自分が笑顔になれる、優しい気持ちになれる写真を選びだして「お気に入り」に保存します。
- 週に一回、あるいは月に一回、「お気に入り」の写真を家族や友人とシェアしましょう。スクリーンに映し出したり、メールで送ってもいいでしょう。職場では、同僚と共に仕事を頑張っているシーンや、共に契約獲得をお祝いしているシーンなど、ポジティブな気持ちになれる写真をシェアしましょう。
- 「お気に入り」の写真をスクロールしましょう。どれくらい「お気に入り」の写真が溜まっているでしょうか?多く溜まれば溜まるほど、私達のポジティブな過去が増えている証です。微笑みながら写真を見返しましょう。
この作業を定期的に繰り返しましょう。繰り返すことが重要です。
脳をポジティブな記憶に向けさせるようにしていくのです。
※Shawn Achor著『The Power of Belief: How Strengthening Sven Core Beliefs Predicts Greater Success and Better Life』(Crown Currency)を参考にしています。







