オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
レジリエンス

レジリエンスを使って自分を変えていく方法① レジリエンスの効果を知りましょう。

「レジリエンスを身につけるワーク」シリーズで、レジリエンスの概念、レジリエンスの身につけ方について紹介してきました。

今回は、問題や困難な状況を解決するためにレジリエンスを使っていく、より具体的な方法を紹介していきたいと思います。

レジリエンスは「レジリエンスを身につけるワーク① レジリエンスは生きるワザ」で説明したように、ネガティブな感情や経験から立ち直っていく能力、ストレスフルな経験を挑戦と捉えてフレキシブルに対応していく能力であり、日本語ではよく「回復力」と訳されます。
私が一番ぴったりくると感じるレジリエンスの定義はKaren Reinvich博士の「チャレンジから成長する能力 (Ability to grow from challenge)」であると書きました。

レジリエンスを身につけるワーク① レジリエンスは生きるワザレジリエンス...

いろいろな問題や苦しい感情を抱えている。あるいは同じ悩みを繰り返す悪循環に陥っている。何とかしたい。自分を、状況を変えていきたい。そのような時に「ただ行動あるのみ」で行動できればよいのですが、誰もがすぐ行動できるわけではありません。
また、問題の根本的解決には、その問題の根っこの部分を理解、認識する必要があることも多いのです。
そこでレジリエンスを鍛えることで、問題の根っこを探し当て、根っこから解決して、自分を変えていき、結果的に悩ましい状況も変えていく方法を紹介していきましょう。

まず、レジリエンスを鍛えていくと、私達の人生にどう役立つかという事を知っておきましょう。まず、メリットを知ることで、レジリエンスを身につけようとやる気も出ますよね。レジリエンスの研究者達の調査結果として、代表的な6つの効果が紹介されていますので、確認しておきましょう。

  • 障害や難局を克服する(特に子供時代の苦しい体験の克服)
  • 毎日の生活の中で直面する問題の取り扱いが上手くなり、解決策を見つけやすくなる
  • 危機的な難局から立ち直り、幸せを感じられる
  • 新しい経験やチャンスに前向きになる
  • 自分自身をよく知ることができる
  • 人生に意義と目的を見出すことができる

このような効果があるのなら、レジリエンスを身につけたいと思いませんか?
ただ、レジリエンスを鍛えていくプロセスは、楽しいことだけとは限りません。むしろ、苦しい思いをすることもあります。今まで見て見ぬふりをしてきた自分の本当の姿や感情と向き合わないといけないので、苦痛を感じることもあります。
ですから、レジリエンスを鍛えるプロセスはある程度時間をかけて、じっくり行っていく必要があります。また、プロセスを記録しておく事が重要になるので、専用のノートを1冊用意して下さい。書くことで、人間は思考を具現化していきます。レジリエンスを鍛える過程は、パソコンやアイパッドのキーボードではなく、自分の手で、ペンを使って書いていく事が大切です。

そのノートの最初のページに上に挙げたレジリエンスの6つの効果を書きましょう
この「レジリエンスを使って自分を変える方法」シリーズを終えた時に、この6つの効果が自分にも感じられたかどうか、確認するためです。

※Karen Reinvich博士の著作『The Resilience Factor: 7 Keys to Finding Your Inner Strength and Overcoming Life’s Hurdles』を参考にしています。

レジリエンスを鍛える過程を記録する専用のノートを1冊用意して下さい。そして、最初のページにレジリエンスの6つの効果を書きましょう。

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