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ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

『Build the life you want』からのメッセージ④ あなたは自分の感情を選ぶことはできないが、その感情にどう反応するかは選ぶことができる。

2024年の始めに、アーサー・C・ブルックス氏が、アメリカの超有名司会者オプラ・ウィンフリーと共著で出版した本『Build the life you want』(あなたが望む人生を築きなさい)から、私達の人生の指針になるような言葉の数々を紹介したいと思います。

(注)ここで紹介する訳は私の意訳です。

今回は、感情があなたそのものではない、感情の奴隷にならずに済むこともできることを表したフレーズです。

You can’t choose your feelings, but you can choose your reaction to your feelings.

あなたは自分の感情を選ぶことはできないが、その感情にどう反応するかは選ぶことができる。

ブルックス氏は、感情は建設会社にとっての天候のようなものであると述べています。もし雨が降ったり、猛暑であれば、作業の進捗に影響が出るでしょう。でもだからといって、建設会社は雨が降るのを止めようとしたり、暑さをなくそうとしたりはしません。あるいは天候に文句を言い続けていることもありません。天候を変えることはできませんから。それよりも、天候が悪い場合の作業計画をあらかじめ建てておいたり、天候が悪い場合に備えて工事日程に少し余裕を取っておいたりするでしょう。

大事な事は天候を変えようとすることではなく、天候が悪いことに対して対策を取ろうとすることです。

あるいは、あなたがとても大切に思っている存在が病気になったら、あなたはその存在が苦しむこと、あるいはその存在を失うことを恐れるでしょう。それは当然の感情です。その恐怖に浸ってただ不安がっているのでは、あなたは感情の奴隷になってしまいます。しかし、その感情に対して、どう反応していくか、どう人生に反映させていくかは自分で選ぶことができるのです。治療法や痛みの緩和法を探す、一日に一時間その存在のためにじっくりと時間を取って会話するようにするなど、自分の人生でその感情にどう対処していくかは、自分で選ぶことができます。

このように感情と自分自身を分け、感情に対してどう反応するかを考える思考を「Metacognition:メタ認知」といいます。メタ認知とは「Thinking about thinking」のことで、自分の考えを客観的に考えることです。

感情を感じたら、その感情のままに行動するのではなく、感情から一歩離れて、自分と感情はイコールではないことを認識して、その感情に対してどう反応するかを、幾つかの選択肢を考えてみましょう。

メタ認知を鍛える練習としては「書いて解きほぐすネガティブ感情シリーズ① 「認知のゆがみ」を発見する」「書いて解きほぐすネガティブ感情シリーズ➁ 「認知のゆがみ」に対抗する」を参考にして下さい。

書いて解きほぐすネガティブ感情シリーズ① 「認知のゆがみ」を発見する認知のゆがみ...
書いて解きほぐすネガティブ感情シリーズ➁ 「認知のゆがみ」に対抗するネガティブ感情の対処法...

 

 

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