心理学博士のJenny Taitz氏はその著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』(ストレス・リセット:あなたの体と心を数分で穏やかにする方法)の中で、ストレスにすぐ対処するストレス・リセットの方法を紹介していますが、加えて、少し時間をかけて繰り返し練習することでストレス耐性を強めるストレス・バッファーの構築する方法も紹介しています。
今回は小さな反乱を起こすことです。
自分の本音を言えず、ずっと我慢している。
人からあれしろ、これしろと命令されてばかりでうんざりする。
組織や家族のために働くばかりで、自分のことはいつも後回しになっている。
このように、自分の本当の気持ちを押し殺している日々が続くと、大きなストレスを感じるようになり、ある日周囲に対してその鬱屈した感情が爆発するかもしれません。
周囲の人々にわめいたり、責めたり、切れたり、大喧嘩になったり。
あるいは、自分自身に我慢ならなくなって、自暴自棄になったり。
そうなる前に、上手に鬱屈した感情を解放させましょう。
そのために、小さな反乱を起こします。
これは心理療法でも進められている方法の一つで、自分の中にたまったストレスを発散する効果があります。
ただし、反乱といっても、自分自身と周りの人達を傷つけない、被害を与えないことが、大前提のルールになります。自分を危険な目に遭わせる行動は避けましょう。
「小さな反乱」として推奨される行動は以下です。
- 今日は家族に頼まれてもやりたくないことにはNOと言う。
- 一日電気をつけないで過ごす。(夜はキャンドルで)
- 今まで試したことがない髪型にチャレンジする。
- 髪の色を変える(金髪にしなくてもよいのです。明るめの茶色やピンクのヘアマニキュアをするなど)
- 新聞の読者欄宛てに自分の意見を手紙やメールを書く。(政治や社会問題について)
- 一日料理をしない。台所に立たない。
- 思いっきり走ってみる。(短距離でよいので)
- 着たこともないようなデザインの服を着る。(フォークロア風の服を着るなど)
- 野原で裸足で歩いてみる。
- スパイシーなエスニック料理を食べる。
このような普段はしたことがない、ちょっと驚きの行動を取ってみましょう。周りの人が「え?どうした?」と思うような行動です。冒険心を満たすようなチャレンジをしてみましょう。
優等生で、大人しくて、他人優先で、無口で、いつも他人の意見にうなづく・・・。そんな自分に対して、ちょっと反乱行動を起こしてみましょう。
意外な自分を経験できて、気分がスッキリすると思います。
ストレスを溜め込みすぎないように、時々「小さな反乱」で気分転換していきましょう。
※Jenny Taitzの著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』を参考にしています