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ポジティブ心理学実践ワーク
レジリエンス

レジリエンスを鍛えてストレス・マネジメント⑩ ライフスタイル・レジリエンス・ファクターとは?

ストレスの元(ストレッサー)を受けても強いストレス反応を起こさない、あるいはストレス反応を軽減するために、レジリエンスを鍛える事が重要だと説明してきました。
レジリエンスの中身は

  • ダイレクト・レジリエンス・ファクター
  • ライフスタイル・レジリエンス・ファクター

の2つに分けられます。

これまで説明してきた

  • タイム・ストレッサー(時間に関係)
  • エンカウンター・ストレッサ―(人間関係)
  • シチュエーション・ストレッサ―(職場の環境に関係)
  • アンティシぺイション・ストレッサー(予想する事に関係)

はダイレクト・レジリエンスを鍛える事が役立つストレッサーです。

一方、ライフスタイル・レジリエンス・ファクターとは何でしょうか?

それは生活全般、私達の暮らし方によりレジリエンスを鍛える要素であり、仕事に直接関係ないにしても、ストレッサーに対処するために重要なレジリエンスの要素です。
ライフスタイル・レジリエンス・ファクターが築かれていれば、仕事に直接関係する様々なストレッサーを受けても対抗しやすくなり、強いストレス反応を起こしにくくします。
自分を守る防波堤のようなものです。

ライフスタイル・レジリエンス・ファクターは何から構成されているのでしょうか?
それは

  • 健康
  • 社会的繋がり

の2つになります。

そして健康とは

  • 運動
  • 睡眠
  • 食事

の3要素から成り立ちます。

運動が心身によい影響を及ぼすことは何となく理解できると思います。運動不足になると脳の非活性化(ブレインフォグ)やうつ病などのメンタル疾患にかかりやすくなります。
食事は、ストレッサーに直面した時すぐお酒や甘い物に走る、あるいは大食いするという行動に走ると、体調は悪化しますし、十分な栄養が取れなくて脳が機能しにくくなったり、疲労感を感じて活力が失われます。
睡眠は理想的には7~8時間取ることが望ましいですが、睡眠不足が続くとイライラしやすくなりますし、頭もぼうっとしてきます。
運動、食事、睡眠の3本柱を整えることから、ライフスタイル・レジリエンス・ファクターは培われていきます。

しかし、急に運動を始めたり、厳しい食事制限をかけたり、何が何でも8時間睡眠を取るために家族との時間を減らすなど、極端な対応はかえって反動を招きかねず、長続きはしないでしょう。

自分ができる事から始めていきましょう。自分の一日の過ごし方を振り返って、改善できるポイントを書き出して、1個ずつ行動に移していきましょう。

  • 一日30分歩く
  • ヨガの戦士のポーズをする(気持ちが高揚するポーズです)
  • 甘い物が食べたくなったら、まず飲み物を飲む(ジュースなどのドリンクではなく、甘い香りのするお茶など)
  • 寝る2時間前からスマホを見るのを止める
  • 寝る前の儀式を作る(ストレッチやアロマキャンドルを焚くなど)
  • 〇〇時になったらベッドに入ると決める
  • 一日野菜4種類とフルーツ1種類を取るようにする

などです。

食事と運動の改善については、科学的な研究が多くなされており、近年新しい発見もされています。食事と運動の改善方法については、後日詳しく紹介したいと思います。

食事、運動、睡眠。一見すると仕事と関係が薄そうに見えるこれらのファクターは、実は仕事のストレッサーに対する対抗力を培うことに有効なのです。

食事、運動、睡眠の大切さについては以下の投稿も参考にしてみて下さい。

ネガティブな感情の対処法④ 睡眠、食事、運動。生活の3つの基本を見直しましょう。ネガティブな感情の対処法...

※Macquarie University 「Build personal resilience」の講義を参考にしています。

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