自分と人生を変える信念には、「根拠」と「方法論」があるものであり、行動を伴うものでなければならない。ショーン・エイカー氏は『The Power of Beliefs』の中でそう主張しています。エイカー氏が持つべき7つの信念として紹介している信念を一つずつ検証してきましょう。
6つ目は「This work is meaningful. 私の仕事には意味がある」です。
この信念は「I matter」(私という存在は大事だ)という信念と強く結びつきます。
この場合の「仕事」とは、お給料を受け取る仕事ばかりではなく、家事やボランティアも含みます。
自分の仕事に意味があると信じると、仕事のパフォーマンスは向上し、その結果として昇進や給料アップに繋がりやすくなります。
エイカー氏によると、オックスフォード大学が行った調査では、自分の仕事に意味があると信じるセールスパーソンはそうでない人に比べ13%業績がよいそうです。
「仕事に意味がある」と信じる根拠になりうる要素は、次の4つです。
- 私の仕事は〇〇を助けている。
- 私は職場に友人がいる。
- 私の仕事は私を成長させてくれる。
- 私の仕事は私の愛する人達を助けている。
この4つの要素のどれか、あるいは複数が仕事に見出せるのならば、その仕事は意味があるといえます。
私の仕事は〇〇を助けている。
看護師さんは病院を助けています。教師は生徒を助けています。営業事務員は、忙しい営業員を助けています。カフェの店員はお店が清潔さを保てるよう助けています。自分の仕事が誰か(人ではなくても構いません)を助けているならば、その仕事は十分に意味があると言えます。
私は職場に友人がいる。
仕事をする場に信頼できる友人がいることは、それだけでも「私は孤独ではない」という信念と強く結びつきます。そして職場の友人とは助けあい、励まし合える関係性が生まれます。
私の仕事は私を成長させてくれる。
仕事は楽しいことばかりではありません。悩むこと、苦しいこと、失敗することも多々あります。しかし、問題にぶつかるごとに、それを解決しようと新しい知識を吸収したり、経験値を増やしたり、人に相談したりすることで、私達の能力や可能性が増大していきます。仕事を通じて、私達は自分をアップデートできるのです。
私の仕事は私の愛する人達を助けている。
仕事を通じて受け取るお給料で、子供が十分な教育の機会を得られるよう助けている。料理をすることで、家族が栄養バランスに富んだ食事をとれるように助けている。自分の仕事を通じて、自分の愛する人達を助けているのならば、その仕事の意味は大きいのです。
自分の仕事を鑑みて、この4つの要素のどれかが含まれていないでしょうか?
もし1つでも含まれていれば、その仕事は十分に意味があるのです。
一方、仕事に意味があると信じても、日々の中でストレスを感じないということではありません。仕事というとストレスがつきものといえるでしょう。しかし、長期に渡る重度のストレスではなく、短期間のストレスならば私達を成長させ、可能性を広げる助けになることが多いのです。ストレスを感じると、コルチゾールという脳内神経物質が分泌されますが、コルチゾールは私達の注意力や集中力を増強する効果があります。その結果、新しい解決策や対処法を見出すことに繋がる傾向があります。
仕事のストレスはいつも悪いわけではないと認識しておきましょう。
※Shawn Achor著『The Power of Belief: How Strengthening Sven Core Beliefs Predicts Greater Success and Better Life』(Crown Currency)を参考にしています。







